
エンタメ業界の就職・転職は狭き門であることをご存知でしょうか?
エンタメ業界は華やかなイメージがありますが、その裏では厳しい競争が繰り広げられています。就職や転職を希望する人は多いものの、求人数が少なく、採用枠も限られています。そのため、成功するためには戦略的な準備が欠かせません。
本記事では、
- エンタメ業界の就職・転職が狭き門だと言われる理由
- 狭き門であるエンタメ業界への就職・転職を成功させるコツ
- そもそもエンタメ業界とはどんな業界か
について詳しく解説します。
エンタメ業界への就職・転職はなぜ狭き門?2つの理由を解説!
エンタメ業界が狭き門だと言われるのはなぜでしょうか。エンタメ業界は、多くの人にとって憧れの仕事が詰まった業界ですが、実際に就職・転職を成功させるのは非常に難しいと言われています。
ここでは、エンタメ業界が狭き門だと言われる理由について、
- そもそも求人数が少ない
- 志望する人が多く競争率が高い
の2点に分けて解説します。
①:そもそも求人数が少ない
エンタメ業界の採用枠は、他の業界と比べても極端に少ないのが特徴です。これは、企業の事業構造や働き方の特性が関係しています。
1. 企業の採用方針の影響
エンタメ業界には、音楽、映画、アニメ、ゲーム、テレビ、舞台などさまざまなジャンルがあります。しかし、多くの企業では 少数精鋭 の採用を行っており、毎年の採用人数が限られています。
例えば、音楽業界の ソニー・ミュージックエンタテインメント や エイベックス では、年間の新卒採用は数十名程度に留まります。同様に、映画業界の 東宝 や 東映 も、総合職としての採用は少なく、映画制作の現場ではフリーランスのスタッフが多くを占めています。
さらに、アニメ業界では スタジオジブリ や 京都アニメーション などの有名企業も、新卒採用の枠が非常に狭く、経験者採用やインターンシップ経由での採用が主流 となっています。これにより、未経験からの就職が難しくなっています。
2. 雇用形態の違い
エンタメ業界では、 正社員よりも契約社員やフリーランスの雇用形態が一般的 です。例えば、テレビ業界や映画業界では、制作スタッフや映像編集者、音響技術者などの多くが プロジェクト単位の契約 で働いています。
- アニメ制作:動画・原画スタッフの多くは業務委託で働き、正社員はごく一部。
- ゲーム開発:プログラマーやデザイナーは、プロジェクトごとに契約されるケースが多い。
- 音楽業界:A&R(アーティスト&レパートリー)やプロデューサーは、独立したエージェントとして活動することも多い。
このように、 正社員の求人枠がそもそも少なく、安定した雇用を得るのが難しい というのが、エンタメ業界の特徴です。
②:志望する人が多く競争率が高い
エンタメ業界は、求人数が少ないだけでなく 圧倒的に志望者が多い ことでも知られています。その理由は、以下のような要因が関係しています。
1. 業界の魅力が強く、志望者が多い
エンタメ業界は、他の業界と比べても 「夢」や「憧れ」を抱く人が多い ため、応募者が殺到しやすい業界です。
- 音楽業界:アーティストのプロデュースやライブイベントの企画に憧れる人が多い。
- 映画業界:映画制作に関わりたい、クリエイティブな仕事をしたいと考える人が多い。
- アニメ業界:「好きな作品を作る側に回りたい」という想いを持つ人が多い。
- ゲーム業界:「自分の好きなゲームを作りたい」という情熱を持つ人が非常に多い。
特に アニメ・ゲーム業界は世界的にも注目されており、海外からの志望者も増加 しています。これは、日本のエンタメがグローバルに評価されるようになった影響もあります。
2. 志望者のレベルが高い
エンタメ業界では、学歴やスキルだけでなく、 実績や専門性 が求められることが多いです。そのため、他の業界よりも志望者のレベルが高くなりがちです。
例えば、有名大学出身者や、海外留学経験者、既にインターンや自主制作をしている人が多く応募している のが実情です。
- 音楽業界:有名アーティストと仕事をしたい人が多く、 音楽制作経験 や レコーディング技術 を持つ応募者が優遇される。
- 映画業界:映画制作の経験がある人や 映像編集スキルを持つ人 が求められ、未経験者は不利。
- ゲーム業界:プログラミング や デザインスキル が求められ、専門学校卒や即戦力となるスキルがある人が優遇される。
- アニメ業界:絵のスキル だけでなく、デジタルツール(Photoshop、Clip Studio、Blenderなど)の使用経験が必要。
このように、「好き」だけでは戦えない業界であり、 スキルを持ったライバルたちとの競争に勝たなければならない という厳しさがあります。
3. エンタメ業界の選考プロセスは独特
エンタメ業界では、一般企業とは異なる 独自の選考プロセス を採用していることが多く、これが競争率をさらに高めています。
- 履歴書・エントリーシートの段階で個性が重視される
- 「なぜエンタメ業界なのか?」という強い動機が求められる。
- 企業によっては、動画やポートフォリオを提出することもある。
- 面接で「ユニークな質問」が多い
- 「好きな映画・アニメ・音楽を3つ挙げて、その魅力を説明してください」
- 「最近のエンタメ業界のトレンドで、あなたが注目しているものは?」
- その場で企画を考えさせるケースもある(例:ライブイベントの企画案を5分でプレゼン)
- インターンシップ・課題選考が鍵
- 企業によってはインターン経由でしか採用しないケースも多く、事前の準備が必要。
このように、単に「エントリーして面接を受ける」だけでは内定を獲得するのが難しく、独自の対策が必要になります。
エンタメ業界に就職・転職するには?4つのポイントを徹底解説!
ここまで、エンタメ業界への就職・転職が狭き門であることについて解説してきました。
エンタメ業界への就職・転職を成功させるためには、他の業界とは異なるアプローチが必要です。単に求人を探して応募するだけではなく、スキルの習得や業界ネットワークの構築、競争の激しい選考を勝ち抜く戦略が求められます。
ここでは、エンタメ業界での就職・転職を成功させるための4つの重要なポイントを詳しく解説します。
①:インターンシップへの参加など早期から就活する
なぜインターンシップが重要なのか?
エンタメ業界では、 インターンシップがほぼ必須 と言っても過言ではありません。特に、大手企業ではインターン経験者の中から内定者を選ぶことが多く、「本選考よりもインターンが重要」というケースも珍しくありません。
インターンのメリット
- 実務経験を積める → 「未経験NG」の求人でも実績を作れる
- 業界のリアルを知れる → 労働環境や仕事内容を実際に体験できる
- 人脈を作れる → インターンの活躍次第で社員に推薦してもらえることも
- 書類選考で有利になる → インターン経験があると評価が上がる
いつから動くべきか?
- 大学1年・2年生:興味のある業界のイベントやセミナーに参加
- 大学3年生:本格的にインターンへ応募(サマーインターン・ウィンターインターン)
- 大学4年生:本選考と並行して、長期インターンシップに参加
おすすめのインターンシップ先
- 音楽業界:ソニー・ミュージック、エイベックス、ユニバーサルミュージック
- 映画業界:東宝、松竹、東映
- アニメ業界:スタジオジブリ、京都アニメーション、Production I.G
- ゲーム業界:任天堂、スクウェア・エニックス、バンダイナムコ
②:自己分析・企業分析を徹底的に行う
エンタメ業界には、多種多様な仕事が存在します。まずは、自分がどの職種を目指したいのか明確にすることが重要 です。
職種を知る
エンタメ業界の主な職種は以下の通りです。
| 職種 | 仕事内容 |
|---|---|
| 企画・プロデュース | 映画・音楽・ゲーム・イベントなどの制作や企画立案 |
| マーケティング・宣伝 | プロモーション戦略の立案、SNS運用、広告施策 |
| クリエイター(制作職) | アニメーター、イラストレーター、映像編集、音楽制作など |
| 営業・ライセンス管理 | コンテンツの販売戦略、版権ビジネス、グッズ展開 |
| 技術職(IT・エンジニア) | ゲーム開発、CG制作、映像編集、音響制作 |
企業分析のポイント
企業ごとに求める人材や働き方が異なるため、応募前にしっかりと調査することが重要です。
- 企業理念・ビジョン:「自分の価値観とマッチするか?」
- 仕事内容・職種:「自分が希望する業務ができるか?」
- 企業文化・働き方:「裁量が大きい会社か?体育会系か?安定志向か?」
- 採用実績・内定者の特徴:「どんな人が内定をもらっているか?」
例えば、同じ音楽業界でも
- エイベックス は「トレンド重視・エンタメ色が強い」
- ソニー・ミュージック は「グローバル戦略・音楽だけでなく幅広い分野」 といった特徴があります。
自分がどの企業の文化や方向性に合っているのかをしっかり分析しましょう。
③:心に余裕を持つため、あえて他の業界の選考も進める
エンタメ業界は競争率が非常に高いため、1社・1業界にこだわりすぎると、精神的にも厳しくなります。並行して他の業界も受けることで、心に余裕を持つことができます。
他の業界を受けるメリット
- エンタメ業界以外でも活躍できるスキルを身につけられる
- 精神的な負担を軽減し、余裕を持って就活できる
- 後から転職のチャンスを広げることができる
例えば、以下の業界は エンタメ業界との親和性が高く、将来的に転職しやすい です。
| 業界 | エンタメ業界との関係性 |
|---|---|
| 広告業界 | エンタメコンテンツのプロモーションを行う |
| IT・Web業界 | 動画配信サービス(Netflix・YouTube)やゲーム開発と関連 |
| 出版社・メディア | マンガ・雑誌・Webメディアとエンタメが結びつく |
| イベント・興行 | ライブ・フェス・スポーツイベントの運営 |
「エンタメに関わりたいけど、最初からは難しい」と感じたら、これらの業界を検討するのも一つの戦略です。
④:転職も視野に入れ、エンタメ業界とシナジーのある業界に就職する
新卒でエンタメ業界に入れなくても、転職を視野に入れればチャンスは広がります。実際、エンタメ業界で働く人の中には 他業界からの転職組が多い のも事実です。
転職成功のための戦略
- エンタメ業界で求められるスキルを身につける
- マーケティング → 広告代理店での経験
- クリエイティブ職 → Web制作・映像編集スキル
- 営業 → ライセンスビジネスやブランドマネジメント経験
- エンタメ業界に強い転職エージェントを活用
- マスメディアン(広告・マスコミ業界特化)
- リクルートエージェント(総合型)
- G-JOBエージェント(ゲーム業界特化)
補足:エンタメ業界に向いている人とは?
エンタメ業界で成功するためには、以下の資質を持っていることが重要です。
- クリエイティブな発想ができる
- 新しいコンテンツを生み出す力
- 強い情熱と粘り強さを持っている
- 長時間労働や不安定な環境に耐えられる
- トレンドに敏感で、情報収集を怠らない
- エンタメは流行が命。最新の情報をキャッチできるか?
- コミュニケーション能力が高い
- チームでの協力が必須
エンタメ業界に向いてる人については、こちらの記事でも詳しく解説しておりますので是非ご覧ください。
そもそもエンタメ業界はどんな業界?仕事内容や大手企業一覧などを紹介!
ここまでエンタメ業界への就職・転職が狭き門である理由、その上で就職・転職を成功させるコツについて解説してきました。
ではそもそもエンタメ業界とはどのような業界なのでしょうか。
ここでは、
- エンタメ業界がどのような業界であるか
- エンタメ業界の仕事内容
- エンタメ業界の大手企業一覧
などについて詳しく解説します。
エンタメ業界はどんな業界?
1. エンタメ業界の定義
エンタメ業界とは、 人々に感動や楽しさを提供するコンテンツを企画・制作・販売する業界 のことを指します。大きく分けると以下の5つの分野に分類されます。
① 映画・映像業界
- 映画制作・配給(例:東宝、松竹、東映)
- ドラマ制作・映像コンテンツ(例:Netflix、Hulu、Amazon Prime Video)
- 動画配信サービス(例:YouTube、ABEMA)
② 音楽業界
- レコード会社・音楽プロダクション(例:ソニー・ミュージック、エイベックス)
- ライブイベント・コンサート運営(例:Zepp、ぴあ)
- 音楽ストリーミングサービス(例:Spotify、Apple Music)
③ ゲーム業界
- コンシューマーゲーム開発(例:任天堂、スクウェア・エニックス)
- スマホゲーム・アプリ開発(例:Cygames、ガンホー)
- eスポーツ・ゲーム配信(例:Twitch、Riot Games)
④ アニメ・漫画業界
- アニメ制作(例:スタジオジブリ、京都アニメーション)
- 漫画出版社(例:集英社、講談社、小学館)
- 2.5次元舞台・イベント(例:ネルケプランニング)
⑤ ライブ・イベント業界
- コンサート・フェス運営(例:ウドー音楽事務所、ホットスタッフ・プロモーション)
- テーマパーク運営(例:東京ディズニーリゾート、USJ)
- 舞台・ミュージカル制作(例:宝塚歌劇団、劇団四季)
エンタメ業界の仕事内容とは?
エンタメ業界の仕事は、 企画・制作・販売・宣伝 の4つの軸に分かれます。それぞれ具体的に解説します。
① 制作・クリエイティブ職
エンタメコンテンツを実際に作る仕事 です。クリエイティブな才能や専門技術が求められます。
| 職種 | 仕事内容 | 代表企業・団体 |
|---|---|---|
| 映像制作(映画・アニメ) | 映像編集、撮影、CG制作 | 東宝、Netflix |
| 音楽プロデューサー | アーティストの楽曲制作 | ソニー・ミュージック、エイベックス |
| ゲームクリエイター | ゲームのシナリオ・グラフィック制作 | 任天堂、カプコン |
| イラストレーター・アニメーター | キャラクターや背景デザイン | 京都アニメーション、WIT STUDIO |
② マーケティング・宣伝職
映画・アニメ・ゲーム・音楽を 「売れる」ようにプロモーションする仕事 です。
| 職種 | 仕事内容 | 代表企業 |
|---|---|---|
| 広告・PR担当 | 映画・ゲームの宣伝戦略を企画 | 東映、バンダイナムコ |
| SNS運用・デジタルマーケティング | TwitterやYouTubeを活用した宣伝 | Netflix、スクウェア・エニックス |
| イベント企画・ライブ運営 | アーティストのツアーやフェスの運営 | ぴあ、ホットスタッフ |
③ 営業・ライセンス管理職
コンテンツを企業と交渉し、ビジネスにつなげる仕事です。
| 職種 | 仕事内容 | 代表企業 |
|---|---|---|
| 営業(BtoB・BtoC) | CD・DVD・ゲームを販売する | ソニー・ミュージック、タカラトミー |
| 版権ビジネス(ライセンス管理) | キャラクター商品や海外展開の交渉 | ディズニー、バンダイ |
エンタメ企業の大手企業一覧
以下は、エンタメ業界を代表する主要企業です。
| 業界 | 代表的な企業 |
|---|---|
| 映画業界 | 東宝、松竹、東映、Netflix |
| 音楽業界 | ソニー・ミュージック、エイベックス、ユニバーサルミュージック |
| ゲーム業界 | 任天堂、バンダイナムコ、スクウェア・エニックス |
| アニメ業界 | スタジオジブリ、京都アニメーション、MAPPA |
| イベント・ライブ | 東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)、USJ |
補足:エンタメ業界はやめとけ・しんどいと言われる理由は?
エンタメ業界は華やかに見えますが、厳しい現実もあります。そのため、「やめとけ」「しんどい」と言われることも多いです。
1. 労働環境が厳しい
- 長時間労働が当たり前:イベントやプロジェクトの納期が迫ると、 徹夜作業 や 休日出勤 が発生。
- 繁忙期が偏っている:映画・アニメの公開前や、ライブイベント前は スケジュールが過密 になる。
2. 給料が低い(特にクリエイター職)
- アニメーターの初任給は10万〜15万円 程度で、低賃金の業界と言われる。
- 音楽・ゲーム業界も、新人は低収入 で、ヒット作品を生み出さないと給料が上がりにくい。
3. 不安定な雇用
- フリーランスや契約社員が多い:クリエイター職は、 プロジェクトごとの契約 になることが多く、長期的な雇用が保証されない。
- 突然の解雇もあり得る:ゲーム開発会社や映画制作会社では、 プロジェクト終了後に契約が打ち切られる ケースも。
まとめ:エンタメ業界は狭き門!事前準備をしっかりして応募しよう
ここまで、エンタメ業界への就職・転職が狭き門だと言われる理由、就職・転職を成功させるコツなどについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事の内容をまとめると、
- 狭き門であると言われる理由①:そもそも求人数が少ないから
- 狭き門であると言われる理由②:志望する人が多く競争率が高いから
- エンタメ業界への就職・転職を希望される方は、早期から就職活動を始めておくこと、新卒での就職ではなく転職でエンタメ業界に働くことを選択肢に入れて就活すること、などが重要
- エンタメ業界は人気であるからこそ狭き門だと言われているが、業界特有の長時間労働や雇用形態の不安定さといった事情も理解しておく必要がある
でした。
エンタメ業界への就職・転職は狭き門ですので、事前の準備をしっかりした上で就職活動をしてください。
エンタメ求人ナビでは他にも様々なエンタメ業界に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧ください。