
ADになるには?3つのルートをご紹介!
テレビ番組制作において欠かせない存在であるアシスタントディレクター(AD)。ADは番組制作の現場で、ディレクターやプロデューサーの補佐として、進行管理、リサーチ、ロケハン(ロケーションハンティング)、機材の準備、編集補助など、多岐にわたる業務を担当します。
しかし、「ADになるにはどうすればいいのか?」「学歴は必要なのか?」「給料はどれくらいなのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、ADになるにはどうすれば良いかという
- 具体的なルート
- 仕事内容
- 求められるスキル
- 給与の実態
- 未経験からの転職方法
について詳しく解説します。これからADを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
①:テレビ局の正社員として就職
ADになるにはという具体的な方法の1つ目が、テレビ局に正社員として直接就職してADの業務を担当するルートです。キー局(日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)や準キー局(関西テレビ、毎日放送など)では、正社員として採用された場合、番組制作の最前線で経験を積むことができます。
特徴
- 競争率が非常に高い(採用枠が少なく、倍率が数十倍になることも)
- 学歴が重視される(四年制大学卒業が基本、六大学レベル以上の学歴が有利)
- 初任給は比較的高め(年収500万円以上も可能、ボーナスあり)
- 将来的にディレクターやプロデューサーを目指せる(社内昇進が期待できる)
求められるスキル・資格
- 映像制作や放送業界に関する知識(大学のメディア学部・映像学部が有利)
- スケジュール管理能力(複数の仕事を同時に進める力)
- コミュニケーション能力(ディレクターやスタッフとの連携が重要)
- 普通自動車運転免許(ロケ時に機材車を運転することが多いため)
注意点
キー局のAD採用は少数精鋭で、非常に狭き門です。放送業界でのインターン経験や映像制作のスキルがあると、採用に有利になります。
②:番組制作会社のADとして就職
ADになるにはという具体的な方法の2つ目が、番組制作会社のADとして就職することです。
テレビ局が直接制作する番組はごく一部で、実際の番組制作は多くの番組制作会社が担当しています。そのため、ADも制作会社で働くケースが一般的です。
特徴
- 学歴の制限は比較的緩い(専門学校・短大卒でも可)
- 多くの番組制作に関わるチャンスがある(バラエティ、報道、ドラマなど多岐にわたる)
- 給与はテレビ局より低め(年収200~350万円程度)
- 経験を積めばディレクター昇格も可能(実力主義の世界)
求められるスキル・資格
- 基本的な映像編集スキル(Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなど)
- 体力と精神力(長時間労働が当たり前の業界)
- マルチタスク能力(ロケ準備、資料作成、編集補助など多岐にわたる業務)
- フットワークの軽さ(急なロケ対応、変更への対応力が必要)
またメリット・デメリットは以下になります。
メリット
- 番組の種類が豊富で経験を積みやすい
- 比較的採用されやすい(学歴不問の求人も多い)
- ディレクター昇格のチャンスが多い
デメリット
- 給与が低め(特に新人時代は年収200万円台)
- 長時間労働が多い(深夜・早朝勤務あり)
- テレビ局の正社員ADと比べて安定性に欠ける
③:派遣会社・アルバイトからキャリアをスタート
ADになるにはという具体的な方法の3つ目が、派遣会社・テレビ業界からキャリアをスタートすることです。
テレビ業界では、派遣社員やアルバイトのADとして経験を積み、正社員になる道も一般的です。未経験でも始めやすいルートですが、昇進には実力と経験が求められます。
特徴
- 学歴不問で未経験からスタート可能
- さまざまな番組に関わるチャンスがある(バラエティ、報道、スポーツ番組など)
- 契約社員やフリーランスとして働く道もある
- 給料は低め(年収180~250万円程度)
求められるスキル・資格
- 素早い行動力と順応力(現場の状況に合わせた動きが必要)
- 基本的なPCスキル(WordやExcelの操作が必須)
- 映像業界への熱意(地道な仕事が多いためモチベーション維持が重要)
またメリット・デメリットは以下になります。
メリット
- 未経験でもスタートできる
- 派遣社員から制作会社やテレビ局に転職しやすい
- さまざまな現場経験を積める
デメリット
- 給与が低めで生活が厳しい
- 長時間労働になりやすい
- 正社員になるために追加の努力が必要
そもそもAD(アシスタントディレクター)とは?
ここまでADになるにはという具体的な方法についてご紹介してきました。ですが、そもそもAD(アシスタントディレクター)とはどのような職種なのでしょうか。具体的な仕事内容や給料などが気になりますよね。
そこでここでは、
- ADの仕事内容
- ADの年収・給料
- ADの仕事がきついと言われる理由
について解説します。
ADの仕事内容
ADは、ディレクターの補佐として番組制作の進行をスムーズにするために必要な業務全般を担当します。番組が円滑に進行するための「縁の下の力持ち」として、多くの責任を担います。
具体的な仕事内容としては以下のようなものがあります。
- 企画会議への参加・リサーチ
- 番組の企画立案に関与し、資料を作成
- 過去の類似番組や競合番組の分析
- 取材やインタビューを通じた情報収集
- ロケ地の手配や下見(ロケハン)
- 撮影場所の選定と許可取り
- 事前にロケ地を訪れて撮影環境を確認
- 天候や照明の影響を考慮した撮影計画の策定
- 撮影準備(小道具や機材の手配、スケジュール調整)
- 必要な小道具や衣装の準備
- カメラや音声機材の手配・管理
- タレントやスタッフのスケジュール調整
- 出演者のケア(楽屋準備、弁当の手配など)
- 楽屋の設営と備品の準備
- 弁当や飲み物の手配
- 収録中の出演者のフォロー
- 編集作業の補助(テロップの作成、映像チェックなど)
- 番組で使用するテロップ(字幕や説明テキスト)の作成
- 収録された映像のチェックと整理
- ディレクターと共に編集の進行サポート
AD の年収・給料は?
ADの年収は、勤務先やキャリアによって大きく異なります。特にキー局の正社員ADと番組制作会社のADでは給与水準に差が出ることが多いです。
| 勤務先 | 年収の目安 |
|---|---|
| テレビ局(キー局) | 400~600万円 |
| テレビ局(地方局) | 300~450万円 |
| 番組制作会社 | 200~350万円 |
| 派遣・アルバイト | 180~250万円 |
年収を左右する要因
- 勤務する企業の規模(キー局>制作会社>派遣)
- 経験年数(年次が上がるにつれ給与も増加)
- 担当番組の種類(バラエティ・ドラマ・報道など)
- スキルレベル(編集やカメラ技術があると評価される)
補足:ADの仕事がきついと言われる理由は?
ADの仕事は、体力的にも精神的にもハードと言われています。その理由は以下の通りです。
- 勤務時間が不規則(深夜や早朝業務あり)
- 収録や編集作業が深夜まで続くことがある
- 緊急対応が発生しやすく、休日出勤も多い
- 休日が少ないこともある
- 長期休暇が取りにくい
- 番組の制作スケジュールに左右される
- ディレクターやプロデューサーからの厳しい指示
- 番組のクオリティを求める厳しい指示が飛ぶことも
- 現場での臨機応変な対応が必要
- 細かい業務が多く、マルチタスク能力が求められる
- 企画、撮影、編集の各工程に関わるため、同時進行で多くの作業をこなさなければならない
ADの仕事を続けるためのポイント
- 体力管理をしっかり行う(十分な睡眠と適度な運動)
- スケジュール管理を徹底する(タスクを可視化し優先順位をつける)
- 職場の人間関係を円滑にする(コミュニケーション能力が重要)
- 将来のキャリアパスを明確にする(ディレクターやプロデューサーを目指す)
ADになるには、上記のような業界・職種特有の事情についても理解しておくと良いでしょう。
ADに関するよくある質問
上記では、ADになるにはどうすれば良いか、およびADの具体的な仕事内容や平均年収についてご紹介してきました。
ここではADに関するよくある質問として、
- 高卒でもADになれるのか
- ADになるには資格は必要なのか
- ADになるには新卒でないと厳しいのか、転職することも可能か
の3つに絞って解説します。
①:高卒でもADになれる?
可能ですが、選択肢は限られます。 ADになるには一般的にテレビ局では四年制大学卒が求められることが多く、特にキー局や大手の制作会社では学歴が重視される傾向があります。しかし、番組制作会社や派遣会社であれば学歴不問の求人も多数存在します。
高卒でADになるには
- 制作会社や派遣会社の求人を探す(学歴不問の求人が多い)
- 映像編集や撮影のスキルを独学で身につける
- ADのアルバイトやインターンからキャリアをスタートする
- 制作現場の裏方仕事を経験しながら、ディレクター昇格を目指す
補足:アルバイトから正社員への道
テレビ業界は実力重視のため、アルバイトや契約社員として現場経験を積み、優秀な人材と認められれば正社員登用されるケースもあります。
②:ADになるには資格は必要?
ADになるには特に必要な資格はありません。 ただし、以下のスキルや資格を持っていると採用時や業務遂行時に有利です。
有利になるスキル・資格
- 普通自動車免許(ロケ移動や機材運搬で必要になることが多い)
- 映像編集ソフトの知識(Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro など)
- タイピングスキル(台本や字幕作成のスピードが求められる)
- 基本的なカメラ操作スキル(撮影現場で役立つ)
- Excel・Wordの操作スキル(スケジュール管理や資料作成に必要)
- 簡単な音声編集スキル(番組のナレーション編集などで有利)
補足:資格よりも経験が重視される
ADになるには資格がなくても実務経験を積めば評価されるため、アルバイトやインターンシップで業界経験を積むことが重要です。
③:転職でADになるには?
未経験からの転職でもADになることは可能です。特に映像業界の経験や関連するスキルがあれば、有利になります。
転職活動の際に有効な方法
- 派遣会社や制作会社の求人に応募する(未経験者歓迎の求人が多い)
- 映像編集や撮影スキルを身につける(独学・スクール・オンライン講座を活用)
- ADのアルバイトやインターンからスタートする(制作現場に慣れる)
- ポートフォリオを作成する(過去に制作した映像作品などをまとめる)
- 業界のイベントやセミナーに参加する(コネクション作りが有効)
- 転職エージェントを活用する(映像業界専門の転職サービスを利用)
補足:転職成功のポイント
- 未経験でも、映像制作に対する熱意をしっかりアピールする
- 現場の流れを学ぶために、まずはADのアシスタント業務から経験を積む
- 体力や精神力が求められる業界のため、適応力を養う
まとめ:ADになるにはどうすればいい?
ここまでADになるにはどうすれば良いかという具体的な方法、ADの仕事内容や平均年収、ADになるには資格が必要かなどについて解説してきました。
この記事の内容をまとめると、
- ADになるには、テレビ局に入社すること、番組制作会社に入社すること、派遣会社・アルバイトとしてキャリアをスタートすることの大きく3つの方法がある
- ADの仕事内容は、プロデューサーやディレクターの補佐として番組制作業務全般になる
- ADになるには具体的な資格などは必要ないが、映像制作経験などがあると有利に働く
- ADになるには必ずしも新卒入社が必須ではなく、転職でも十分可能
でした。
ADになるには特段必要な資格・経験はありませんが、ADを取りまく業界状況や職種特有の事情は十分理解しておくと良いでしょう。
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