
テレビカメラマンになるには?学歴や資格は必要なのか
テレビカメラマンになるには学歴は必要なのでしょうか?テレビ制作の実務に関われるという観点で人気の職種であるテレビカメラマンですが、なるには学歴や資格が必要なのでしょうか。
また具体的な仕事内容や収入も気になりますよね。
そこで本記事では、
- テレビカメラマンになるのに学歴・資格は必要か
- テレビカメラマンのなり方
- テレビカメラマンの仕事内容・年収
などについて具体的に解説していきます。
テレビカメラマンの学歴・資格の必要性
テレビカメラマンになるためには特定の学歴が必須ではありませんが、目指すキャリアパスや勤務先によって求められる学歴のレベルが異なります。
① テレビ局の社員カメラマンを目指す場合
- 4年制大学卒が一般的
テレビ局(特にNHK、民放キー局など)の社員カメラマンを目指す場合、基本的に大卒が求められることが多いです。
例:- キー局(日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)
- 地方局(北海道テレビ、関西テレビ、中京テレビなど)
- NHK(日本放送協会)
理由としては、総合職(技術職)で採用されるため、競争率が非常に高いことが挙げられます。
② 番組制作会社やフリーランスを目指す場合
- 専門学校・短期大学卒でも活躍可能
テレビ局のカメラマンは正社員採用が少なく、代わりに番組制作会社のカメラマンが現場を支えています。番組制作会社では、専門学校や短期大学卒でも問題なく活躍可能です。例:- テレビ局の技術会社(TBSテックス、テイクシステムズなど)
- 番組制作会社(東通、エヌエスティ、テレテック、NHKメディアテクノロジーなど)
- 映像制作会社(CM、MV、映画、YouTubeなど)
③ テレビカメラマンに役立つ資格
テレビカメラマンに必須の資格はありませんが、以下の資格を持っていると就職・転職時に有利になります。
| 資格名 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| 映像音響処理技術者資格 | 映像編集・音響処理に関する知識を証明 | テレビ局・制作会社で評価されやすい |
| 舞台機構調整技能士 | 舞台・映像関連の技術者向け資格 | 照明・音響・映像技術の知識が得られる |
| 普通自動車運転免許 | ロケ撮影の移動で必要になる場合がある | 特にフリーランスに必須 |
| ドローン操縦士資格 | 空撮映像を撮影するための技術証明 | 映像の幅を広げる |
これらの資格がなくても、カメラアシスタントとして経験を積みながら技術を学ぶことでカメラマンになることは十分可能です。
テレビカメラマンになるには?就職・転職ルートを紹介
テレビカメラマンになるための主なルートは以下の3つです。
① テレビ局の社員になる
(難易度:高)
- 特徴:テレビ局の社員としてカメラマンを目指すルート。主に「技術職」として採用され、最初は照明や音声、カメラアシスタント業務を担当し、徐々に本格的な撮影を任される。
- メリット:安定した雇用、福利厚生が充実、比較的高い給与(年収600万円以上も可能)
- デメリット:採用枠が非常に狭く、競争率が高い(倍率数十倍)
応募方法
- 新卒採用(技術職):大手テレビ局では毎年技術職の新卒採用が行われる。
- 中途採用:経験者向けの採用が稀にある。
例:テレビ局社員カメラマンのキャリアパス
- 新卒入社(技術職)
- カメラアシスタント(1〜3年)
- スタジオカメラマン or 取材カメラマン
- ベテランカメラマン(年収600〜900万円)
- カメラマンディレクターや管理職へ昇進
② 番組制作会社で経験を積む
(難易度:中)
- 特徴:テレビ局の技術部門や制作会社に就職し、カメラアシスタントからスタートする。最初は機材運搬や簡単なカメラ操作を任され、経験を積むことで独立も可能。
- メリット:採用枠が比較的多い、学歴不問、専門学校卒でも就職しやすい
- デメリット:テレビ局社員に比べると年収が低め(300〜500万円)
代表的な制作会社
- TBSテックス(TBS系)
- テレテック(日本テレビ系)
- 東通(フジテレビ系)
- NHKメディアテクノロジー(NHK系)
応募方法
- 専門学校・映像系大学からの推薦枠
多くの専門学校では、卒業後に番組制作会社への推薦制度を用意している。 - 直接応募(中途採用)
番組制作会社は中途採用枠が多く、経験者は優遇される。
キャリアパス
- カメラアシスタント(1〜3年)
- カメラマン(現場責任者)
- フリーランス独立 or テレビ局へ転職
③ フリーランスとして活動する
(難易度:高)
- 特徴:最初からフリーランスとして映像制作の仕事を受注し、カメラマンとして活動する方法。ただし、最初は仕事の獲得が難しいため、番組制作会社での経験を経て独立するケースが一般的。
- メリット:自由度が高く、高収入を狙える(年間1000万円以上も可能)
- デメリット:安定した収入が得られにくい、実績と人脈が必要
フリーランスになるための準備
- 最初は制作会社で経験を積む(3〜5年)
- 人脈を作り、ディレクターやプロデューサーとつながる
- 自分のポートフォリオ(作品集)を作成し、案件を獲得
- クラウドソーシングや映像制作会社と業務委託契約を結ぶ
成功例
- YouTube・企業VP撮影 → 企業案件で安定収入
- スポーツカメラマン → Jリーグ、オリンピック、格闘技など
- 映画・ドラマカメラマン → 制作チームと契約し映像制作
テレビカメラマンはどんな仕事?
ここまでテレビカメラマンになるのに必要な学歴・資格に関して解説してきましたが、具体的な仕事内容や年収はどうなっているのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
テレビカメラマンの仕事内容
テレビカメラマンの主な仕事は、テレビ番組、ニュース、スポーツ中継、バラエティ番組、ドキュメンタリー、ドラマなどの映像を撮影することです。
単にカメラを回すだけでなく、構図の決定、照明の調整、音声の確認、機材のセッティングなど、多岐にわたる役割を担います。
カメラマンの業務は撮影現場の環境によって大きく異なり、スタジオでの撮影を担当する「スタジオカメラマン」と、屋外の取材やロケ撮影を行う「取材カメラマン」に分かれます。
① スタジオカメラマンの仕事
(主な勤務場所:テレビ局のスタジオ、番組収録現場)
スタジオカメラマンは、固定カメラや移動式カメラを駆使して、番組をスムーズに進行させる役割を担います。
ニュース番組やバラエティ番組、情報番組、トークショー、ドラマ収録などが主な担当分野です。
スタジオカメラマンの具体的な業務
- カメラセッティング:番組ごとに異なるカメラの配置、レンズ交換、フォーカス調整を行う。
- ディレクターの指示に従った撮影:カメラワーク(ズーム、パン、ティルト)を正確に操作。
- 照明や背景の確認:適切な照明を当て、出演者の映りが良くなるようにする。
- スイッチャーとの連携:生放送や収録では、カメラ切り替えのタイミングを正確に合わせる。
スタジオカメラマンの特徴
- 安定した勤務環境:天候に左右されず、比較的規則正しい勤務時間が多い。
- 高精度なカメラワークが求められる:ディレクターの指示に即座に対応し、狙った画を正確に撮る技術が必要。
② 取材カメラマン(ロケカメラマン)の仕事
(主な勤務場所:ニュース現場、スポーツ会場、ロケ地)
取材カメラマン(ロケカメラマン)は、屋外やロケ地でカメラを回し、動きのある映像を撮影する仕事です。
報道番組、ドキュメンタリー、スポーツ中継、バラエティ番組のロケ、事件・事故現場の取材など、臨機応変な対応が求められます。
取材カメラマンの具体的な業務
- 事件・事故の取材撮影:警察署や災害現場などでの記録撮影。
- スポーツ中継のカメラワーク:選手の動きを追いながらスムーズな撮影を行う。
- ドキュメンタリーのロケ撮影:長期間にわたり取材対象の生活を記録する。
- バラエティ番組のロケ:芸能人やタレントとともに外での撮影を担当。
- 海外取材:戦地や災害地など、特派員と同行して撮影を行うこともある。
取材カメラマンの特徴
- 現場対応力が求められる:天候、環境、突発的なトラブルに臨機応変に対応。
- 機動性が必要:機材を持ち運びながら移動し、すぐに撮影できる準備をする。
- 長時間労働の可能性が高い:深夜や早朝の取材、突発的な事件への出動もある。
テレビカメラマンの年収
テレビカメラマンの年収は、勤務先や雇用形態によって大きく異なります。
特に、テレビ局社員・番組制作会社・フリーランスのどこで働くかによって収入の幅が変わります。
| 勤務先 | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| テレビ局の正社員 | 600〜900万円 | 福利厚生が充実し、安定した高収入を得やすい。 |
| 番組制作会社のカメラマン | 300〜500万円 | 下請けのため給料はテレビ局より低め。経験が増えると昇給。 |
| フリーランスカメラマン | 100万〜1000万円以上 | 仕事の量とスキル次第で収入が大きく変わる。 |
① テレビ局の正社員カメラマン
- 勤務形態:固定給+ボーナスあり
- 年収の目安:600〜900万円
- 特徴:キー局勤務ならさらに高収入になるケースもある
② 番組制作会社のカメラマン
- 勤務形態:契約社員または正社員
- 年収の目安:300〜500万円
- 特徴:経験を積むと昇給するが、残業が多い場合がある
③ フリーランスカメラマン
- 勤務形態:完全歩合制
- 年収の目安:100万〜1000万円以上(不安定)
- 特徴:案件の受注状況により収入が変動する
テレビカメラマンに向いてる人・向いてない人
テレビカメラマンには、向き・不向きがあります。特に、以下の特徴を持つ人は向いていると言えます。
✔ テレビカメラマンに向いている人
- 映像撮影やカメラ操作が好きな人
- カメラワークや構図を研究し、自分の撮影技術を高めることに喜びを感じる人。
- 体力がある人
- 重い機材を持ち運びながら撮影するため、長時間の撮影に耐えられる体力が必要。
- 瞬時に判断し、臨機応変な対応ができる人
- スポーツ中継や取材現場などでは、一瞬の判断で最高の画を撮る力が求められる。
- チームワークを大切にできる人
- カメラマンは1人で完結する仕事ではなく、ディレクターや音声担当、照明担当と連携しながら撮影を進める。
- 機材トラブルにも冷静に対応できる人
- 撮影中にカメラの不具合が発生した場合、迅速に対応できる知識と経験が必要。
✘ テレビカメラマンに向いていない人
- 長時間労働が苦手な人
- ロケや取材では深夜・早朝・休日の撮影も多く、不規則な勤務形態になりがち。
- 体力に自信がない人
- カメラや三脚などの撮影機材は数十キロになることもあるため、体力に自信がないと厳しい。
- プレッシャーに弱い人
- 生放送の撮影では「絶対にミスが許されない」環境が多く、プレッシャーに耐える力が必要。
テレビカメラマンに関するよくある質問
ここまで、テレビカメラマンに学歴や資格が必要か、具体的な仕事内容・年収について解説してきました。
最後に、テレビカメラマンに関するよくある質問として、
- テレビカメラマンのキャリアパス
- テレビカメラマンがきついと言われる理由
の2点についてご紹介します。
テレビカメラマンのキャリアパスは?
テレビカメラマンとしてのキャリアは、勤務先や働き方によって大きく異なります。
代表的なキャリアパスとして、以下の3つのルートが挙げられます。
① テレビ局の正社員カメラマン
(特徴:安定した雇用、高収入、採用倍率が高い)
テレビ局(NHK、民放キー局、地方局)で技術職として採用され、カメラマンとしてキャリアを積むルートです。
キャリアの流れ
- 新卒でテレビ局の技術職に入社(学歴が求められることが多い)
- 最初は音声・照明・中継補助などを担当
- 数年後、カメラアシスタントとして現場に参加
- 経験を積み、メインのカメラマンとして活躍
- スイッチャーや技術ディレクターへ昇進することも可能
メリット
- 安定した雇用:正社員で福利厚生も充実
- 年収が高い:30代で600万円以上、40代で900万円以上も可能
- 大規模な番組やイベントの撮影に関われる(スポーツ中継、紅白歌合戦など)
デメリット
- 採用の倍率が高い:技術職は少数枠のため競争が激しい
- 最初の数年間はカメラ以外の業務を担当することが多い
② 番組制作会社のカメラマン
(特徴:現場経験を積みながら独立も可能)
テレビ局の番組制作を請け負う会社で働くルート。専門学校卒や映像系の大学卒でも就職しやすい。
キャリアの流れ
- 制作会社にアシスタントとして入社
- 最初はカメラアシスタント(機材運搬やセッティング)
- 数年後、カメラマンとして番組を担当
- 実績を積み、フリーランスとして独立 or テレビ局に転職
メリット
- 未経験でも挑戦しやすい
- フリーランスやテレビ局への転職がしやすい
- 多様なジャンルの撮影経験を積める(バラエティ・スポーツ・CMなど)
デメリット
- 年収は300~500万円程度と低め
- 勤務時間が不規則で、長時間労働になりやすい
③ フリーランスのカメラマン
(特徴:経験と人脈があれば、高収入も狙える自由な働き方)
制作会社やテレビ局で経験を積み、独立してフリーランスとして映像制作の仕事を受注するルート。
キャリアの流れ
- 制作会社やテレビ局で経験を積む(3~5年)
- 人脈を作り、個人で仕事を受注
- テレビ番組、スポーツ中継、企業VP、CM撮影などを担当
- 経験次第で年収1000万円以上も可能
メリット
- 仕事を選べる自由がある
- 成功すれば高収入(案件によっては1日数万円の報酬)
- YouTubeや映像配信サービス向けの仕事も増えている
デメリット
- 仕事を獲得するための人脈や営業力が必要
- 収入が不安定で、スケジュール管理も自己責任
- 機材を自前で用意する必要がある(カメラ、レンズ、編集ソフトなど)
テレビカメラマンの仕事がきついと言われる理由は?
テレビカメラマンの仕事は、クリエイティブでやりがいがある反面、体力・精神力が求められる過酷な職業でもあります。
特に以下の3つの理由から、「きつい」と言われることが多いです。
① 長時間労働(不規則な勤務時間)
- 特に取材カメラマンは深夜・早朝勤務が多い
- 事件・事故の現場取材 → 深夜や早朝に出動
- スポーツ中継 → 試合の時間に合わせた勤務(ナイターや海外試合の場合は深夜)
- バラエティ番組 → 収録が深夜に及ぶことも珍しくない
- 休日出勤が発生することも
- 緊急ニュースやスポーツイベントがあれば、土日や祝日も関係なく勤務。
- 撮影後の機材メンテナンス、データ整理の作業もあるため拘束時間が長くなりがち。
② 肉体的負担(機材の重量 & 過酷な環境)
- 重いカメラ機材を長時間持ち運ぶ
- 肩乗せ式のプロ用カメラは5~10kg以上
- 三脚、バッテリー、照明機材なども加わると合計20kg以上になることも
- 特にロケでは、機材を持ちながら移動するため体力勝負
- 過酷な撮影環境
- 炎天下や極寒の中で長時間撮影
- 海外ロケでは、時差・気候・文化の違いによるストレス
- 台風や災害現場の取材では危険を伴うことも
③ プレッシャーが大きい
- 生放送やスポーツ中継では、一瞬のミスも許されない
- 一度の撮影ミスで放送事故になる可能性がある
- 例えば:
- スポーツ中継で決定的な瞬間を撮り逃す
- 生放送中にフォーカスを外してしまう
- 照明や音声のトラブルで映像が使えなくなる
- 現場での判断力が求められる
- 突発的な出来事(インタビュー対象者の急な動き、予想外の展開)に素早く対応する必要がある
- ディレクターからの無線指示を即座に理解し、的確なカメラワークを行う
まとめ:テレビカメラマンにも場合によっては学歴は必要!
ここまで、テレビカメラマンに学歴・資格は必要か、具体的な仕事内容は何か、などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事の内容をまとめると、
- テレビカメラマンになる際、大手テレビ局や制作会社に就職・転職する場合は学歴は必要で、フリーランスや一部制作会社の場合は大卒等の学歴は必要ない
- テレビカメラマンの年収は、大手テレビ局が一番高く、600~900万程度
- テレビカメラマンは、スタジオカメラマンか取材カメラマンかで仕事内容や仕事のきつさが大きく異なる
- テレビカメラマンは映像制作が好きな人や体力がある人、チームワークを大切にできる人が向いており、反対に長時間労働が苦手な人やプレッシャーが苦手な人は向いていない傾向がある
でした。
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